コラボレーション特集！
推しのミュージカルを観劇に東京に行ってきました。
『フランケンシュタイン』とういお話が、こんなに切なく、悲しいものだとは知りませんでした…
皆さんはストーリーをご存知でしょうか？
私は初見だったので、あまり予備知識を入れずに観劇したのですが
ショックすぎてかなり引きずってしまっています…
ビクターとアンリの夢が、まさかあんな形で叶ってしまうなんて。。
いつ思い出しても、涙が溢れてきてしまいます。
言葉では言い表せないくらい、素晴らしい作品でした。
フランケンシュタインは、
【科学における倫理観】
そして人間が生命を創造するという、
【自然の摂理に反し、人が神のような力を行使することで起こる悲劇】
を示唆しています。
※※※以下ネタバレです※※※
共に生命を創造する研究に励んでいた、
天才科学者『ビクター・フランケンシュタイン』と
親友で助手の『アンリ・デュプレ』達が織りなす物語です。
悲劇はビクターの身代わりに、アンリが捕まるところから始まります。
親友ビクターの罪を被り、ひとり断頭台に向かうアンリが
ビクターに唄う
劇中歌【君の夢の中で】
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
君がみせてくれた未来はここで終わるけれど、
あの日君に逢っていなけりゃ
この人生なんて無かったのさ。
新たな世界描く
君の夢の中で生きよう。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
という歌詞があるのですが…
追いすがるビクターに背を向けるアンリの姿が、脳裏にこびりついて離れません。
辛すぎます。
そんな魂の片割れのような親友を失ったビクターは、彼の死を受け入れられる訳がありません。
そして生命創造という、ビクターとアンリの夢が
アンリの死、アンリの肉体によって、成功してしまうのです。
ふたりの長年の研究が遂に実を結び、アンリがこの世に戻ってきたことの喜びは、ビクターにとって人生で最高の瞬間だったのかもしれません。
しかし、そんなビクターの期待を裏切るかのように、
そこにアンリはおらず、全く別の魂を持つ、怪物が誕生してしまっていたのです。
初めの頃の怪物は、本当に生まれたてで、まだ言葉も解しません。
彼の優しさが、アンリだったころの名残りなのか、怪物本来の優しさなのか…
ですが、彼は大勢の人間達に痛めつけられ、鎖で繋がれ奴隷のような扱いを受け続けます。
また、唯一心を通わせた人間にも、裏切られてしまいます。
そんな肉体的にも、精神的にも追い詰められ
人間達に非道な目に合ううちに、少しずつ知識が戻っていき、
怪物として覚醒していきます。
彼は自分の境遇を呪い、創造主、ビクター・フランケンシュタインを恨み、復讐を決意するのです。
怪物はビクターの大切な家族、仲間を次々に殺していきます。
ですが彼等はアンリにとっても親しく、よい理解者たちでした…
ラストシーンの、怪物が最後を迎えるところで
彼が『ビクター』
と呼ぶ声が、アンリと怪物、両方の記憶と心が存在し
とっても悲しそうなそのその声に、私は耐えられませんでした。
怪物は自身の創造主に、アンリではない自分を認めてほしかったのです。
最後までビクターは怪物のことを『アンリ』
としか呼ぶことができませんでしたが、怪物の亡骸を抱えるビクターには
後悔と、再び彼を失うことの悲しみで満ちています。
実際はキャストや公演によって様々な解釈が生まれますが
伝わってくるものが大きすぎて、受け止めきれず
私は未だに処理しきれておりません。
円盤化を切に祈ります！！！！！！！
勿論アンケートも記入済みです。
叶うでしょうか…
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